「なんのために経営するのか」

「なんのために経営するのか」

エーアールファクトリーのウェブサイトから、不定期的にですが、読んだ本を通して会社やビジネスについて、その時感じたことや、何らかのきっかけになったことをご紹介する連載コーナーを設けることになりました。

初回は、「何のために経営をするのか」(かんき出版/鈴木祐介)です。
この本は、経営者やリーダーにとって非常に参考になる一冊だと思います。
書店でこのタイトルをの言葉が目に飛び込んできて、即、購入しました。

この本の著者は、鈴木祐介さんという方で、日本の有名な経営コンサルタントです。鈴木さんは、多くの企業や団体の経営改革に関わってきました。この本では、鈴木さんが長年の経験から得た経営の本質や哲学を分かりやすく説明してくれます。

本の冒頭では、こんな問いかけがあります。

「いい会社とはどんな会社だろうか?」

増収増益が続いている会社?
SDGsに取り組んでいる会社?
社員が働きやすい会社?

これらの問いに対して、鈴木さんは一様に「?」を付けています。つまり、これらの条件だけでは、いい会社とは言えないということです。では、いい会社とは何なのでしょうか?

鈴木さんは、次のように答えています。

「何を目的に生まれてきた企業なのかという志を明確にして実行していくこと」

つまり、企業には、創業者が持っていた理念や使命感という方向性があるはずだということです。

私もこの本を読んで、自分の会社について考えさせられました。私の会社は、今年創業50年を迎えます。これまでにも、創業期、拡大期、変革期という4つの段階を経てきました。今は、変革期にありますが、次は承継期に向けて準備しなければなりません。今後持続可能な会社として承継期に入るためには、何をすべきなのでしょうか?

私は、この本の中で特に印象的だった言葉を思い出しました。

「社員が会社(社長)に向かって仕事をするのでなく 志(理念)に向かって仕事をする会社に変えていく」(本書232ページより)

私は、この言葉が示すように、私の会社の志(理念)を明確にし、社員やステークホルダーと共有し、実行していくことが必要だと感じました。そのためには、理念や使命感を再確認することが大切だと思います。

私は、これまで沢山の本に学び、影響を受けてきました。その時々で理念や使命感を明確にし、再構築してきました。50周年の節目の年に、これらの本をもう一度読み返しながら、私の会社の軌跡を振り返り、未来に向けて考えてみたいと思いました。

以上が、「何のために経営をするのか」(かんき出版 鈴木祐介)という本について紹介した内容です。この本は、経営者やリーダーだけでなく、働く人全員に読んでほしい一冊です。この本を読むことで、自分の仕事や会社に対する見方や考え方が変わるかもしれません。ぜひ読んでみてください。

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